建設アスベスト訴訟3陣 東京地裁に提訴
更新日:2020/03/30
3月24日、全国4つの地裁(東京、さいたま、横浜、札幌)で一斉提訴が行われ、東京地裁では、組合の仲間のアスベスト被害者、遺族を含む3陣原告団83名が提訴を行いました。
アスベストについて、国は危険性を戦前から把握し、70年代には建築作業で疾患が発症する危険性を認識していたにも拘らず、防じんマスクの着用の徹底をはじめとする規制を怠り、また、建材メーカーも、石綿の発がん性の危険性を警告する義務を怠ってきました。すでに、これまでの地裁、高裁判決での13回の判決は、国の責任では12の判決で連続して国の責任を認める判決が下され、建材企業の責任についても、4つの高裁で賠償を命じる判決が下されました。また、5つの高裁、地裁判決で、1人親方、中小事業主に対しても、国の責任を認める判決がでています。
アスベスト裁判は、2008年の1陣提訴から12年が経過し、1陣原告は最高裁へ判決の場を移しています。早ければ、年内にも最高裁判決が予想されていますが、1100人の原告の内、7割を超える被害者はすでに亡くなっていて、1日も早い解決が求められています。
組合では、毎月の駅頭宣伝での署名、ティッシュ配布をおこなっていますが、解決には、世論を動かすみなさんの声が重要です。ご協力をお願いします。